2013年9月10日火曜日

塩分濃度の計算

速度の計算同様、10人中8人が「苦手」だと言われている単元です。
試しに市販のテキスト通りに説明してみたところ、予想通り「???」でした。

塩分濃度(%)=塩の重さ÷(塩の重さ+水の量)×100
これだけなんですが。
塩の量5g、水の量95gとすると

5÷(5+95)=0.05×100=5 塩分濃度5%

間違いやすいのが
水100g+塩5gで塩分濃度5%だと勘違いしてしまうこと。
この場合は

5÷(5+100)=0.05×100≒4.76 塩分濃度約4.76%

になります。

例題
塩分濃度4%の水溶液100gに、塩を6g加えると塩分濃度は何%になるでしょうか。
少数第二位まで求めましょう。

塩分濃度4%の水溶液100gの塩の量は4g、それに6g加えるから10%

…ではないんですね。

水の量は96g。これに塩を6g加えます。

(4+6)÷(4+6+96)×100≒9.43

塩分濃度 約9.43%

医療機器メーカー勤務時、濃度の計算は業務の中でとても重要でした。
製剤を正しい濃度に混合するには重要な計算式です。
毒物劇物取扱責任者の試験にも出ます。
わかってしまえばそんなに難しい式ではないのに、
どうして10人中8人が苦手なのか、考えてみました。

おそらく、溶けた塩が目に見えないからなのでは?
目に見えないから実感がない。
確かめられない。
塩水舐めたってよくわからない。
美味しくもないし。

たとえば。
塩と水ではなく、カブトムシとクワガタの比率だったら…?

カブトムシが90匹います。はい、頭の中で想像して。ここはクヌギの森です。
そこにクワガタが10匹来ました。
カブトムシとクワガタは合計何匹?

100匹だね。

ではクワガタの数は全体の何パーセント?

10%、正解!

別のグループではカブトムシが30匹、クワガタが20匹います。
そのグループのクワガタの数は何パーセント?

40%、正解!!

ではでは、両方のグループを混ぜた時、クワガタの数は全体の何パーセント?

クワガタの数(10匹+20匹)÷全部の数(100匹+50匹)×100=20
答え20% 正解!!!

ほら、できた。

10人中8人が苦手ということは、この問題をしっかり解ければ
合格率が格段に上がるということなんだな。


0 件のコメント:

コメントを投稿